日本で売られているTシャツには、外国語の文字がデザインとして印刷されているものが多くあります。
私たちは普段何気なく着ていますが、そこに書かれている文字の意味をあまり理解しないで着ていることに気づきました。
ここに疑問を持った私たちは、Tシャツに印刷された外国語の文字(以下「横文字」という)を探し、ただ意味を調べるだけでは面白くないので、それを外国人の先生に見てもらって、コメントをいただくことにしました。
まずは城西国際大学内や渋谷を巡り、どんな横文字のTシャツがあるのか調べてみました。
横文字Tシャツの写真
大学内や渋谷を血眼になって探しましたところ、5月ということもあって、まだパーカーなどを羽織っている人が多く、なかなか見つかりませんでした。
渋谷駅前の交差点では100人に1人いたらラッキー程度の出現率でしたが、なんとか自己主張が強そうな横文字を集めることができました。
外国人の印象
横文字がそろいましたので、城西国際大学の英語の先生方(Coward Nathaniel Professor/Christine Joy Kelly Professor)にコメントをいただき、特に印象的だったものを紹介します。
case1「YOU LOVE ME?」
Coward Nathaniel teacher︰「Little strange so there is no do」
文法的にみるとDoがなく疑問形が成立してないですね。外国人に意味はなんとなく伝わるそうですが、そもそも街中で「あなたは私のこと好き?」なんて言っていたら恥ずかしいですよね。
case2「PUT YOUR HANDS UP」
Christine Joy Kelly Professor「警察ですか?」
このフレーズについて調べましたところ、場を盛り上げたい時に使うこともあるようですが、警官が容疑者や犯人に使う場合があるそうです。おそらく、この男性に従わないと撃ち抜かれます。
case3 「May the force be with you」
Coward Nathaniel Professor「it's star wars」
これはスターウォーズのお決まりのセリフの一部だそうです。意味は「フォースと共にあらんことを」
スターウォーズの名言ですが、この方はスターウォーズのファンではなく、なんとなく着ていたようです。
↓スターウォーズの歴代「May the force be with you」集動画URLです。
https://www.youtube.com/watch?v=VH83SsL_fIQ
case4「YOU ARE (NOT) ALONE」
Coward Nathaniel Professor「This is Michael Jackson'song]
マイケルジャクソンの曲に「You Are Not Alone」という曲があり、意味を直訳すると「あなたは一人じゃない」という意味です。この先生にはマイケルジャクソンの曲と読み取られましたが、実はこれはとあるアニメのTシャツでした。
↓マイケルジャクソン「You Are Not Alone」
https://www.youtube.com/watch?v=pAyKJAtDNCw
マイケルジャクソンの曲だと言われれば確かにそうですがNOTに()カッコがついており、なぜついているのか不明でした。そこで調べましたところ、劇場版エヴァンゲリオンのサブタイトルでした。「YOU ARE (NOT) ALONE」「YOU ARE ALONE」と二つの意味を持たせているそうです。しかし私はストーリー知らない為、「YOU ARE (NOT) ALONE」と「YOU ARE ALONE」との因果関係は分かりませんので詳しく知りたい方はググってください。
case5「100% BEEF」
Coward Nathaniel Professor「Are you a hamburger?」
これは日本人でも笑ってしまいますね笑 某ファーストフード店の宣伝みたいですね。
case6「sitting on my face」
諸事情によりイメージ図ですが、この図の配置で「sitting on my face」と書かれていたtシャツを英語の先生にご覧いただいたところ驚きの反応が!!
Coward Nathaneiel Professor「what do you say? すこし変態・・・ 面白いけど・・・」
どうやらスラングだったそうです。どういう意味か教えていただけなかった為、自分たちで調べてみましたが、いまいち明確な意味が出てきませんでした。しかし、これは日本のメーカーではなく海外のメーカーが作っていたものであり、スラングだとわかって作られたものではないかと推測できます。とにかく、外国人には笑われてしまうので注意です。
考察
結果、良い印象のTシャツもありましたが、文法が変だったり、文自体がふさわしくない印象のTシャツがいくつかありました。そのおかしな文法や文章を意識してきている人は今回取材した中ではおらず、デザインの一環として認識しているようでした。取材中、Tシャツの文字を撮っていいかと聞くと誰も拒むこともなく撮らせていただけました。たとえデザインであっても文字として情報を発信しているので、自分のTシャツに書かれた横文字の意味を調べてみるのも面白いと思います。
最後に、海外のおかしな英語を紹介する「Engrish.com」というサイトを英語の先生から教えていただいたのでご紹介します。
これは日本や中国の看板などの誤解された英語について投稿されているサイトで、英語圏の人ならではのコメントがみられるので、興味があれば見てください。
http://www.engrish.com/