酒飲みの映画棚 8杯目「TENET」

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2021-09-12

こんにちは。kioi tv編集者のフィズです。

9月に入ってから途端に涼しくなりましたよね。頭の中が夏休み初日の私には、まるで夏の終わりを突きつけられているようです。「まだ夏のたぎるような興奮を、情熱を感じたい!」なんて思いながら、うだうだゴロゴロと日々を過ごしています。手に汗を握る疾走感ある映画、夏の暑さのように体が火照るかっこいい映画はないのでしょうか。

…いいえ、あります。ありました! あの熱を忘れたくない私たちにぴったりな映画を私は知っています!!

ということで今回は、興奮冷めやまぬ映画「TENET テネット」をご紹介します。

(引用元:GYAO!
制作会社ワーナー・ブラザーズ
シンコピー・フィルムズ
監督クリストファー・ノーラン
上映時間150分
ジャンルアクション、SF

Netflix U-NEXT d-TV Amazon prime video(吹替) Amazon prime video(字幕)

TSUTAYA、ゲオでもレンタルできます。店舗で確認してみてください!

〜あらすじ〜

オペラハウスでのCIAスパイ暗殺を防ぐため、
CIA特殊工作員の“彼”は仲間と共に地元の特殊部隊に紛れて救出を試みました。
幾度も命の危険に晒されましたが、なんとか無事にスパイを救出。
ところが、直後に彼は捕まってしまいます。
数時間に及ぶひどい拷問を受けた末に、隙をついて彼は自決用の毒薬を飲みました。
死を覚悟した彼が次に目覚めたのは、見知らぬ船のベッド上でした…。

こちらは昨年2020年に公開された、まだ出来立ての湯気を感じる新しい映画です。世界興行収入3.6億ドルを記録した大ヒット作品でもあるんですよ。
この3.6億ドルは、2021年9月現在の交換レートでは約400億円になります。スゴイ!
「千と千尋の神隠し」が興行収入316億円と記録されているので、“大”というか“超”ヒットの方が合ってるかもしれませんね。(ちなみに「千と千尋の神隠し」の興行収入を、現在の交換レートに直すと約436億円でした。どの道想像がつかない金額ですね。)

そういえば、今作を手掛けた監督のクリストファー・ノーラン氏は、過去に「バットマン」シリーズや「インターステラー」など、いずれも多大な興行収入やアカデミー賞受賞などの偉業を成した方なんです。ノーラン氏の過去作をまだ一度も観たことがない方は、この機会にぜひご覧ください。

この作品の何がすごいって、設定がとてもよく練られているんですよ!個人的には、実在するパラドックスを取り上げていたことが印象に残っています。科学に詳しくなくても、ぼんや〜り納得できる説明があるのもリアルな感じがしていいですね。とは言っても、理系に疎い私にはとても難しかったので、1回観ただけでは頭が追いつかなくて困惑が絶えませんでしたが…。

よくできた設定だからこそ、後の伏線回収が美しいというのもこの映画の魅力です。特に、映画後半を観てもう1度最初から見直したくなった方は多いのではないでしょうか。私は興奮で鳥肌が立ちっぱなしでした。最低でも2度は観ないとスッキリできないほど、のめり込ませてくれる素敵な作品だと思います。

さて、この映画の鑑賞の際に最も注目して欲しいのは、映画のスピード感です。よそ見一つ、まばたき一つできないほど、展開が早くて追いつけません。鑑賞中、1度手洗いに行こうと思ったのですが、キリの良いところが全くなくて結局最後まで観続けてしまいました(笑)。それくらいぎゅ〜っと詰め込まれた内容が瞬く間に過ぎていくので、観ている側は平気で置いてけぼりにされます。正直お酒を飲む間もほとんどありませんでした。

ですが、私はこういうのを待っていたんです。

この意味が分からなくなるほどの情報量とスピード感が、私に改めて情熱と興奮を刻み込みました。これから鑑賞を考えている方は、片時も目を離さず画面にかじり付いて観ることをお勧めします。

ぜひとも映画に振り回されてください。

酒飲みの余談

お酒を飲んでいる間もない、と言いましたが、実際映画にのめり込んでしまうと飲み物を飲むことさえ忘れる時ってありませんか。せっかく氷でキンキンに冷やしたハイボールを作っても、映画に夢中ですっかり氷が溶けてしまったり、ホットカクテルを作ってもぬるくなってしまったり…。

そういう時には、いっその事常温で飲むカクテルを作ってみるのもいいかもしれません。

こちらはジンアンドイットというカクテルです。カクテルというものが洗練される前、まだ人工の氷がない時代に親しまれていた、原初のカクテルと言われています。ジンとスイートベルモットを同量混ぜ合わせるだけで作れる簡単なカクテルなんですよ! 度数は高めですが、ハーブが効いた風味の奥から包み込むような甘さが後味を引く1杯です。

ちなみにベルモットとは、白ワインをベースにハーブやスパイスを配合して作るフレーバードワインの一種です。よく市販で見かけるものだと、サイングリアがフレーバードワインの仲間ですね。
今回使用したのは「チンザノ ヴェルムト ロッソ」というスイートベルモットですが、ドライベルモットという甘さも香りも控えめなものもあります。カクテルの王様「マティーニ」の材料だと聞くとピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

↑「チンザノ ヴェムルト ロッソ」1000ℓ

ワインやストレートウイスキーなどももちろん美味しいですが、その中にこういった変わり種を入れるのも楽しみが増えて良いですよね。「TENET」と一緒にこのカクテルを呑んでみてはいかがでしょう。

ご紹介したジンアンドイットは、漫画「まどろみバーメイド」で紹介されています。

(引用元:Amazon)

カクテルや多種多様なお酒がたくさん出てきて勉強にもなるので、私のお気に入りの漫画なんです。ご興味のある方はぜひそちらも読んでみてくださいな。 Amazon:コミック版 Kindle版

いかがでしたか。
こういう鑑賞者を振り回す映画は、マンネリ化しがちなおうち時間に刺激を与えてくれると思います。
今後も「TENET」のような初見置いてけぼりの映画が出ないか楽しみです!

では、また別の映画紹介でお会いしましょう!

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フィズ城西国際大学メディア学部所属 kioi tv編集者
ホラーを中心に洋画・海外ドラマを愛する酒飲み
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