紀尾井茶房。
みなさん、こんにちは!
今回は、城西国際大学紀尾井町キャンパスからほど近い場所にある、どこか昔懐かしい雰囲気が漂う
「紀尾井茶房」のマスター、唐沢英樹さんにお話を伺いました。
今回はどんな話が聞けたのでしょうか?
今回のインタビュアーは海老名君です。
海老名 : 紀尾井町エリアで経営する経由はどんなものだったのですか?
唐澤英樹さん:自由が丘と紀尾井町の候補で文藝春秋が一つあるということで編集者の人たちが多いし予算の関係上紀尾井町になったんです。40年前ですけどね。40年前は今のビルの前のビルがあってそして静かな街だったんですよ。
海老名 :ご自身も本を読まれるのはお好きなんですか?
唐澤さん:嫌いではないです(笑)
海老名 :出版社が近いので結構小説家お客様はいらっしゃるのですか?
唐さん:そうですね。今一番来てくださっているのは山本一力さん。直木賞をとられた方なんですけど山本さんは直木賞とる前から文藝春秋に寄られたらお店に来てくれてもちろん直木賞とってからも奥さんと自転車で来てくださって、今でも時々忙しいはずなんですけれども、文藝春秋さんに寄られると必ず来てくださいます。
海老名 :結構お客さんは常連さんとかいらっしゃるのですか?
唐沢さん:そうですね。うちの場合はわりと常連さんが圧倒的に多いですね。10年以上来てくださる方もいる。うちは今のチェーン店いっぱいできちゃったんですけど結構値段高いと思うんですね。うちとしてはそれでもういっぱいいっぱいなんですけれども精一杯良いコーヒーを出そうと思ってるんですよね。
海老名 :この店の定番メニューやこだわっているものは?
唐澤さん:ブレンドコーヒーですね。毎日日替わりでストレートコーヒーですね。コロンビアなどです。それを楽しみにしてくださっている方もいます。
海老名 :コーヒーはどのように作るのですか?
唐澤さん:うちのコーヒーの出し方はサイフォンコーヒーを使っているんですけど、抽出の仕方としては、ドリップコーヒーは蒸らしをかけてお湯で漉すんですけど蒸らしをある程度かけて、それからサイフォンで抽出する。そのやり方は、50年前九段茶房のご主人と友達だった人が新宿茶房を開いて、そこに修行に入った時に教えてもらったものです。今はどちらもなくなってしまいましたが、そこでの伝統を守ろうと思ってなんとかやっています。ブレンドコーヒーは今チェーン店さんは苦味の強いコーヒーが主流うちはマイルドにしていて苦味はできるだけ抑えているのが特徴ですね。
海老名 :ご自身もコーヒーを飲むのはお好きなのですか?
唐澤さん:仕事がら5・6杯は最低飲んでますね。
海老名 :1日?
唐澤さん:そうですね。ちょびちょびですけど。
海老名 :最近チェーンが増えてますけど個人店ならではの良さとはなんですか?
唐澤さん:チェーン店はマニュアル通りやってて味気ないと言えば味気ない。うちの場合はお客さんとの会話を大切にいしていてそういう目配りや交流を大事にしているところですかね。
海老名 :コーヒー以外に食べ物でおすすめなどはありますか?
唐澤さん:基本的にはコーヒー専門店でやってるんですけど最近はカレーや日によってばらつきがあるんですけどハムチーズトースト、ジャムトーストもちらほらやってます。あんまり人手がないから色々やりたくても出来ないんですよね。集中するとどうしてもお客さんも特にお昼時は一時間に全部済まさなくちゃいけないので十分にやりたいんだけど答えられないこともあってそこが悩ましい。
海老名 :ご自身にとっての紀尾井町とはどういうエリアですか?
唐澤さん:すごく言われるんですけどお客さんの層が良いお客さんが多いですね。例えば作家さんとか政治家の方やご近所に住んでる方、40年も通ってる方もいます。前の通りなんかもすごく落ち着いていて、東京の街を毎週一回紹介している新聞でお散歩コースというのがありそれにも紀尾井町茶房が紹介されたこともあります。ひとつのお散歩コースにもなってるんですね。番町の方行くと昔有名な作家さんがたくさん住んでたので由緒ある場所でよくそういうとこみると歴史を感じされるそういう町と佇まいが少し残ってるんじゃないかなって気がします。
海老名 :今後このお店はどういう風にしていきたい?
唐澤さん:私も70過ぎてますから体の続く限りですね。できれば。昔は結構無茶やったのですが今はもう自分の行動が店を朝から晩までやってなんとか体の続く限りはやっていきたいと思っています。体第一。
海老名 :お店の方よく見ると結構本棚に本があるのですがだいたい何冊くらいあるのですか?
唐澤さん:(笑)考えたことない。知り合いに本の好きな方がおられて少し置いてみようかということで。最近始めたんですよ。それも一つ店の雰囲気としてコーヒー飲みながらちょっと読んだらということで置いてるんですけどね。新聞も雑誌もうちはできる限り置いてコーヒー一杯それを読みながら過ごしていただく。これはある程度みなさん利用されてるなと感じますね。
海老名 :どういう時期にどんなメニューが多いのでしょうか?
唐澤さん:夏は圧倒的にアイスコーヒーですね。どんなに暑くてもコーヒーって方もいますけれど。昔はこれと決めたらこれ一本って方が多かったですけど今はその日の気分って方が多いですけどね。ちょっと好みが変わっているのかなって気がするんですけどね。もうコーヒーも一般化されてるから、できるだけうちとしては味にこだわっていきたいと思っている。
海老名 :今後たくさんお客さんを喫茶店にいれるために戦略はありますか?
唐澤さん:当たり前のことをとにかく地道にコーヒーにこだわっていく。それ以外にうちはないと思っていますから。神経をとがらせてもしょうがないし。うちの味を守り続ける。これを基本だと思っていますから。時代も好みもどんどん変わっているとは思いますけどうちにはそれしかないと思っていますから。
と、いうことで今回はこの辺で。
みなさんも紀尾井茶房に足を運んでみてはいかがですか?